羽根付鋼管杭打設工事
羽根付鋼管杭工事とは、鉄製で筒状の杭先端に羽根を付け、羽根の推進力及び重機の力により支持地盤(強固な地盤)に貫入させる工法です。
- ①重機の能力に頼る部分が非常に大きい。
- ②水、セメント、残土が基本的には発生しない。
- ③地盤の不陸に即座に対応できる。
- ④建物解体時に杭を引き抜く作業が比較的安易である。
- ⑤重機のバリエーションが豊富な為、現場環境に合った選定ができる。
- ⑥基本的にエンジン音のみで従来の杭打ち工事よりも振動、騒音が改善されている。
- ⑦一般住宅向け小口径鋼管杭もあり(Φ89.1~Φ165.2)
- そもそも杭とは?
- 構造物(建物)の荷重(重み)を基礎から支持地盤に伝達する柱上の地中構造材。鉄、コンクリート、鉄筋コンクリート、木材等が用いられています。
- なぜ、杭が必要なの?
- 日本は地震が多い国※1で、都市部が河川の下流に存在し、土の水分量※2が多いので、災害で建物が倒壊するおそれがあります。そのため、防止策として強固な地盤に杭を貫入させ、建物基礎に十分な強度と安定性を持たせる必要があるのです。
地盤調査/地盤改良
(柱状改良、表層改良)
地盤調査とは、建物など建てる前にその地盤が安全かどうかを調べる事です。
- ①マンション等の大規模建築物の際に用いられる標準貫入試験
- ②標準貫入試験よりも小規模で測定することができるラムサウンディング試験
- ③戸建住宅や小規模構造物に用いられるスウェーデン式サウンディング試験
- ④道路や鉄道などの設計に用いられる平板載荷試験
柱状改良とは、地盤が軟弱な時(比較的浅い地盤)に、セメント系の凝固剤を地盤に注入して支持地盤まで強固な柱を作る工事です。杭基礎は基礎と杭が一体化しますが、地盤改良杭は一体化せずに杭の上に建物が乗るだけになります。表層改良は、直接基礎の下にセメント系凝固剤を混ぜ合わせて強固な地盤を作る工事です。